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投資銀行で1年働いたウェザーからの、新社会人へのアドバイス

明日で働き始めて二年目となる
あっという間だったなという感想だが、ただぼんやりしていた訳ではなく、日々学ぶ事があり成長できた1年だったと思う。
働く前では知らなかったことは腐る程ある訳だが、今日「新社会人へのアドバイス」なる記事を読み、なんかイラっとしたのでこの記事を書く。
全体としては、上司との関わりかた・心の持ちようのアドバイスとなる。
新卒が仕事で関わるのはほぼ上司だけだし、有用なものとなれば幸いだ。

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仕事のクオリティ = 速さ × 正確性

その記事ではキャリアアップにはスキルもしくは信頼が不可欠。新卒にはスキルはないから信頼を得る為に仕事を、
速く、沢山、正確に
こなすことを意識しましょう っていうことが書かれていた。
投資銀行におけるジュニアの仕事は資料作成がメインとなるので、
いかにクオリティの高い成果物を速く、正確に作成するかは、
上司からの評価にダイレクトに影響すると実感している。
なので、投資銀行ではたらく若手の皆さんは、どうやってこの二つを両立するかに頭を悩ませているのではないだろうか?
とりあえず俺は両立するのが大変だなぁと感じている。
ただ、俺は会った事が無いけれど、とてつもないスピードで超ハイクオリティの資料をバシバシつくっていくジュニアもいるらしい。
そんなスーパーマシーンじゃない僕みたいな人は、どうしたらいいのだろう?

上司は揚げ足を取る生き物→言われた事を真に受けるな

スーパーマシーンでない場合、上司に色々注文をつけられる事が沢山あると思う。
とりあえず、俺はぐちぐちといろんな事を言われてきたし、これからもしばらく言われるであろう。

入社当初はとにかくスピードを意識して、上司の期待を超えていこう!と意気込んで仕事に励んでいたが、
ある日「お前は仕事が雑」と言われ、確かに細かいミスが多いなと反省。
それからは資料をダブルチェック(場合によってはトリプルチェック)し、
わからない単語は全て調べ、何を聞かれても大丈夫な状況まで詰めるような 「丁寧な」仕事をしていたら、
「お前は手が遅い!!!」と怒られた笑
要は俺の実力がまだまだということなのだが、単純に考えたら仕事が雑って言われたから丁寧にやり、それには当然以前より時間がかかるのに今度は速度を突っ込まれたのだ。
これは簡単に言えば「理不尽」ってやつなんだろう。
その時俺は学んだ。上司っていうのはああ言えばこう言う、揚げ足取りマシーンなんだってことを。
だから、上司の注文や注意を一々真に受ける必要なんて、一切無いんだと考えるようになった

上司は不完全な生き物→だから不貞腐れるな

上記のような本質的には理不尽なことを言われる事は、社会にでたら相応に誰しもあると思う。
そんなアホ上司に結構フラストレーションが溜まっていたのだが、新卒社員が集まる研修において「上司は不完全な存在である、ということを頭にいれましょう」と習った。
一見当たり前なんだけど、これが個人的には凄く良いアドバイスだった。
上司という存在(また、10歳程度歳が離れている)故に、あらゆることにおいて手本となるような、素晴らしい存在であるべきと考えてしまいがちだったのだが、
冷静に考えてそんなはずは無いし、そういうスーパー社員が存在したとしても、自分の上司となる可能性は極めて低い。
※話が逸れるが、もし自分が本当に尊敬できる先輩社員がいるのなら、絶対メンターになってもらうべきだ。そういう社員がいる可能性はごくわずかだし、いる場合は本当にラッキーだ。俺の部署には幸運にもそういう先輩が一人いらっしゃるし、メンターにもなってくれた。

だから、時々上司がマジでバカな行動をとって、それが自分の不愉快な感情を引き起こすことも受け入れなければならない。
上司だって家で子供がうるさくて寝れなかったのかもしれないし、奥さんが不倫しててイライラしているのかもしれないし、女性なら女の子の日なのかもしれない。
こういうこともある。だから、真に受けずにバカなガキがいるな〜くらいに思って、自分の仕事に集中しよう。

大切なポイントは「昨日の自分より1bitでも成長しているか」

ここまで述べた通り、一人前の若手(投資銀行ならジュニアバンカー)になるまでに色々上司に言われてイライラすることもあると思う。
でも、自分のなかで大切にすべきは、昨日の自分より少しでも成長しているか?という点に尽きると思う。
以前指摘されたポイントはミスしていないか?
教わった事は自分の実力として身につけられているか?
同じ質問はしていないか?
以前やった仕事は、上司に言われる前に行えているか?
新しい領域の仕事にチャレンジできているか?
知らない単語を知ったかぶりせず質問できているか?
こういったポイントを仕事の基本としておさえていけば、絶対に成長できるはずだ。そう確信している。
だから、上司は最終的な「出来たor出来ない」だけで評価しがちだが、自分のなかで小さな成長ができているか確認しながら仕事をしていこう。
上司は揚げ足とりだから、上司より仕事が出来るようにならないと、ずっと文句を言ってくるだろう。
だから、適当に流しておいて、一歩づつ実力をつけていくのが、一番大切なはずだ。